黄砂の掃除には、空気清浄機を使うことが有効です。空気清浄機は、黄砂や花粉などの微細な粒子を高効率で除去できるHEPAフィルターや、空気中の有害物質を分解や酸化などの化学反応で無害化できる機能を備えています。また、空気の流れを最適化するために、部屋の広さや季節に合わせて設置場所や風量を調整できるものがおすすめです。
空気清浄機だけではなく、定期的に家の中の掃除も行うことが重要です。掃除するタイミングとしては、夜は掃除機の音などで迷惑が掛かってしまうので、朝一番のお掃除がおすすめです。掃除する場所と方法は以下の通りです。
- 玄関
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玄関は一番黄砂や花粉の侵入が多いところになるので、しっかりとお掃除しましょう。また、帰宅時には洋服などにも黄砂や花粉が付着しているので、粘着テープなどを使ってある程度落としたらお風呂場などで衣服についたものをしっかり落としましょう。
- 床
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床の上に落ちた黄砂や花粉は掃除機をかける前に、一度フローリングワイパーで静かにふき取りましょう。掃除機を最初にかけてしまうとせっかく床の上に落ちている花粉や黄砂が掃除機の動きで巻き上げられてしまうので、それを防ぐために最初に静かにフローリングを拭き上げます。
- 網戸
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網戸は雨風の影響をかなり受けやすく、黄砂や花粉の影響ももちろん受けやすくなっています。網戸の裏に新聞紙をはり掃除機を直接かけることで黄砂をしっかり吸い込みましょう。その後網戸を濡れた雑巾やタオルで網戸の両面をしっかりと拭き上げます。
- カーテン
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窓を開け閉めすることでカーテンにも黄砂や花粉が付着します。カーテン自体は粘着テープなどを使ってある程度落とし、洗濯機で洗いましょう。カーテンレールなどはハンディモップや掃除機を使って取り除きましょう。
- プレミアムメニューでは対応できませんか?
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カーペット洗浄はカーペット内部に入ってしまった黄砂を取り除くときに有効です。後は清掃した分だけキレイになります。
- オゾン脱臭は有効ですか?
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今のところ有効性と危険性が同居します。ほかの汚れと違い黄砂は鉱物なので黄砂の周囲に付着したものはオゾンの強力な酸化力で無害化しますが、黄砂自体も強力な酸化物となって浮遊するので良くありません。ただし、オゾン分解触媒に接触したものは分解されるので安全です。部屋中の黄砂がオゾン分解触媒に接触したことを確認する術がなく危険性の排除に課題があります。
- 温水洗浄は有効ですか?
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黄砂の特性から温水洗浄である必要性は高くはありません。
- オゾンを活用した空気清浄機は危険ですか?
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フィルターで汚れを受け止めるタイプであれば危険性は少ないです。
- 掃除機は大丈夫ですか?
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黄砂がおおむねPM2.5と同程度の大きさでHEPAフィルターが良いと思います。目詰まりしやすくなるのでこまめに交換する必要があります。