嘔吐物の取り除き型
- 安全対策: まず、使い捨ての手袋とマスクを着用しましょう。嘔吐物には病原体が含まれている可能性があるため、直接触れないようにすることが重要です。また、作業中は車の窓を開けて換気を良くすることもお勧めします。
- 固形物の取り除き: 嘔吐物の固形部分をまず取り除きます。ペーパータオルや使い捨てのスプーンなどを使用して、慎重に取り除き、ビニール袋に入れます。この袋はすぐに密閉して廃棄します。
- 液体の吸収: 残った液体部分は、ペーパータオルや新聞紙で吸収させます。吸収させたペーパータオルも同様にビニール袋に入れ、密閉して廃棄します。
よくある失敗
誤った処置はコスト増の原因となりますのでご注意ください!
重曹粉
重曹粉を撒いて除菌消臭をする例がありますが、重曹を回収できなくなり洗浄範囲を広げてしまいます。依頼の場合は洗浄時間が長くなり、乾燥時に粉が復活することがあるためやっかいであり追加料金となる場合があります。このように重曹粉除去は嘔吐物除去とは別のカウントになりがちですので嘔吐物処理の際にはご注意ください。
スチーム
いきなりスチームをかけてしまうことがあります。嘔吐物内のたんぱく質が固まってしまい除去が困難になります。この場合は仕上がりが悪くなることがありますのでご注意ください。
長期間の放置
長期間放置した場合もタンパク質が固まり除去が困難になることがあります。この場合は仕上がりが悪くなることがありますのでご注意ください。
クリーニングと除菌
- 初期洗浄: 嘔吐物を取り除いた後は、水で湿らせた布やタオルで汚れた部分を拭き取ります。この段階では、あくまで表面の汚れを取ることを目的としています。
- 洗剤を使用した洗浄: 次に、適切な洗剤を使用して汚れた部分を洗浄します。車内の素材に応じた洗剤を選び、水で薄めて使用します。例えば、カーペットやシートには中性洗剤を使用すると良いでしょう。洗剤をつけた布で汚れた部分をこすり、完全に拭き取ります。
- 除菌: 最後に、素材を判断して適切な除菌液を使用して清潔を保ちます。市販の除菌スプレーを使用するか、家庭用の漂白剤を薄めて使うことができます。除菌液をスプレーした後、数分間放置してから乾いた布で拭き取ります。
ニオイの対策
- 換気: 車内の換気を良くするため、窓を開けて新鮮な空気を取り込みます。また、エアコンのフィルターを確認し、必要に応じて交換します。
- 脱臭剤: 市販の脱臭剤や消臭スプレーを使用して臭いを取り除きます。また、コーヒーのかすや重曹などを車内に置いて、臭いを吸収させる方法も効果的です。
- 空気清浄機: 長期的な対策として、車内に空気清浄機を設置することも考えられます。これにより、常に新鮮な空気を保つことができます。
継続的な手入れ
- 定期的な清掃: 車内を定期的に掃除することで、汚れや臭いの発生を防ぐことができます。特に、シートやカーペットの汚れが蓄積しないように注意しましょう。
- プロの清掃サービス: 自分で対応しきれない場合は、プロの清掃サービスを利用することも検討してみてください。専門の機材と技術を使って、車内を徹底的に清掃してもらえます。
以上の手順を踏むことで、車内の嘔吐処理とその後の手入れを効果的に行うことができます。嘔吐物の処理は不快な作業ですが、適切に対処することで、車内の清潔さと健康を保つことができます。